初めて子犬を迎えたときの注意点

子犬にとって大きく環境が変わるため、体調を崩しやすい時期でもあります。
子犬は1日の大半寝ています。あまり遊ばせすぎて疲れないように、注意しましょう。
ハウスなどを用意して、落ち着ける環境を整えてあげましょう。

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  1. 元気、食欲があるか。適切なフードを1日に3回以上与えてください。
  2. 目、鼻、耳が汚れたり,臭かったり痒がったりしていないか。
  3. 咳、下痢、嘔吐がないか。
  4. 脱毛していないか。
  5. 定期的に排便排尿があるか。
  6. 気になる点があればすぐにご来院ください。

ワクチン 健康診断

お家に迎えてから1週間ほどして環境に慣れた頃に行います。その際ウンチをお持ちください。
接種後は安静を保ち、変わりがないか良く見ておきましょう。 そのため午前中のご来院がお勧めです。

混合ワクチン

生後6週~16週の間に2~3回接種します。
初回接種の時期により 回数が変わります。
その後は年1回追加接種します。
感染すると致死的な感染症から子犬を守るためワクチン接種を徹底しましょう。
当院では6種あるいは10種混合ワクチンを飼育環境に合わせてお選びいただいております。

健康診断、検便

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ワクチン接種の際、視診、聴診、触診、検便をして異常のないことを確認します。
当院では診察料、検便はワクチン料金に含まれています。
検便にて寄生虫が見つかれば駆虫します。
ご来院いただいた方には“ワンちゃんのヘルスケアガイド”をさしあげています。

狂犬病予防接種

生後91日後のワンちゃんは市区町村への登録と年1回の狂犬病予防接種 が法律で義務付けられています。
西東京市にお住まいの方は当院にて登録手続きと鑑札の発行および予防接種と同時に注射済票をお出しできます。
現在狂犬病は日本では発生していませんが、犬や人のみならずすべての哺乳類に感染しほぼ100%の致死率です。 台湾では50年ぶりに野生動物で発生しており、 同じような島国である日本も安心できません。

フィラリア予防

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蚊によって媒介され、咳や呼吸困難などの症状をおこし死に至ることも。
5月から12月まで毎月1回薬を飲ませて予防します。最近は年1回で済む注射もあります。
詳しくはお問い合わせください。

避妊・去勢手術

望ましくない繁殖を防ぐだけではなく、発情によるストレスや将来の病気予防のため有効です。 生後6カ月くらいから行うことが多いです。獣医師とよく相談して手術するかどうか決めましょう。

女の子

子宮や卵巣の病気、乳腺腫瘍予防に非常に有効。

男の子

睾丸や前立腺、肛門周囲腺腫などの病気、会陰ヘルニアの予防、オス特有の荒々しさの改善などが期待できます。

マイクロチップ

頸部の皮下に植え込みます。個体識別情報が記憶されており、迷子や災害時に保護された場合、身元判明に役立ちます。
法令で義務化される予定です。

ノミダニ予防

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お散歩に出るようになればノミ、ダニなどが寄生することがあります。
ただ痒い、痛いだけでなく、アレルギーや怖い感染症を引き起こすこともあります。
当院では首筋に付けるだけのフロントラインや内服タイプのネクスガード等を処方しています。
ホームセンターなどで似たような薬を売っていますが効果は低いです。

ペットドック(視診、聴診、血液検査、尿検査、画像診断など)

病気の早期発見、個々の正常値を知っておくために5才までは年1回、5才を過ぎたら年2回のペットドックをお勧めします。
当院では特別価格で出来るキャンペーンを毎年フィラリア検査時期と11~12月に行っています。

生後6ヶ月までのまとめ

2~3ヶ月齢

<健康診断、1回目のワクチン、フィラリア予防、環境に慣らす>

健康診断、検便など行い、混合ワクチン接種をします。必要に応じて、フィラリア予防薬も開始します。(5~12月) しつけの第一歩として、いろいろな音や人、動物を見せ、少しずつ環境になれるようにします。ただし外を歩かせるのはNG。

3~4ヶ月齢

<2~3回目のワクチン、初めてのお散歩、ノミダニ予防開始>

充分な効果を得るための追加ワクチン。追加接種後2週間ほどで、外へお散歩。外に出ればノミダニ予防が必要です。引き続き環境に慣れさせます。

4~5ヶ月齢

<登録(市役所届け)、狂犬病予防接種、マイクロチップ>

この時期までに役所への登録を済ませておきます。当院で代行(西東京市のみ)できます。登録、狂犬病予防接種は法律で義務付けられています。

6~7ヶ月齢

<避妊去勢手術、乳歯チェック>

繁殖を希望しない場合は避妊去勢手術をこの時期に行うことをお勧めします。同時に乳歯遺残があれば抜歯します。

日々のケア

ドッグフードは信頼のおけるメーカーの完全栄養食の表記のある子犬用を選んでください。 成長に合わせフードの硬さを調節し1日に4カ月までは4~5回、6カ月までは2~3回、それ以降は2回与えましょう。 人の食事はNG.水は充分に与えてください。給水ボトルはお勧めいたしません。(犬にとっては飲むのが大変です。) その他お家で出来ると良いものに、爪切り、肛門嚢絞り、シャンプー、グルーミングがありますがコツがありますのでご来院時にお尋ねください。

しつけについてのワンポイントアドバイス

しつけはワンちゃんを飼い始めた日から一生の間続けなければなりません。根気よく理にかなった方法で行いましょう。詳しくは専門書を参照してください。

ポイントは ・犬のリーダーになること
可愛がり過ぎて犬の要求に応えることは良くありません。 例えば犬が吠えるのでおやつをあげたり、声をかけたり、かまったり(叱ることも含む)してしまいがちですが、これは犬にすれば吠えることで飼い主が要求を聞く、あるいはそばに来てくれることになり、犬にとって都合の良いことになります。 すなわち犬のほうが主導権を持って飼い主に言うことを聞かせたことになり、犬の方がリーダーになってしまいます。
このような状況が続けば、将来従順ではなくなったり飼い主を咬んだりする問題行動を起こすことにもなりかねません。

飼い主が主導権を握るためには

  1. 犬の要求には反応しない、無視する。
  2. 犬が人の命令に従ったり、良い行動をしたときによく褒め、ご褒美をあげる。 おやつやゴハンをあげる時は必ず、待てやお座りなど命令を出し従わせる。
    従わない時は与えない。散歩の際、犬の行きたがる方向へは行かない。

  3. 犬が好ましくない行動(吠える、とびかかるなど)をとる時は無視する。背を向けたり、その場から居なくなる。
  4. 大きな声で叱ったり、体罰はしない。叱る行為は一時的には効果が出ますが、嫌な記憶が残ったり、かえって威嚇するようになることもあります。
    ほめる行動を導き出して、愛情を注いであげるようにしましょう。